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眼瞼痙攣
軽症例では一見しただけではわからないことも少なくありません。
適切な診断を受けないと、ドライアイと間違えられていることがあります。
中高年女性に多い疾患です。
症状
病名にはありますが、必ずしも眼瞼のけいれんは、はっきりしているわけではありません。
以下の2つの症状が特に重要です。
- まぶしい
- 目を開いているのがつらい、閉じていた方が楽
その他にも、次のような多彩な症状が自覚されます。
- 目が乾く
- 目がうっとうしい
- 目が自然に閉じる
- 下を向いていたい
- まばたきが多い
- 目をつぶってしまう
- 目が開けられない
しばしば、ドライアイと診断され、治療を受けても改善しないと困っておられる患者様もおられます。自律神経失調症、更年期障害、神経症と放置されている場合もあります。
原因
脳の神経回路のうち、まばたきを制御する神経回路の異常と考えられています。
治療
目周囲の皮膚に少量のボツリヌス毒素A製剤を注射し、無意識に動く筋肉の動きを抑えます。
一回の注射で3~4ヶ月効果が持続します。
症状が軽減されると、目の不愉快さが解消され、抑うつ感さえなくなり生活に活気が戻ることもあります。