遠視は近くにも遠くにもピントが合わず、ぼやける状態です。
遠視とは
調節をかけないで無限遠方の対象物をみたときに、ピントが網膜の後方に合ってしまい、映像がぼやけてしまいます。
調節をかけないと、遠くも近くもぼやける状態です。
遠くの対象物は少しの調節をかけて見ます。
近くの対象物はかなりの調節をかけなければ見えません。
遠くでも近くでも調節が必要となり、疲れ易い目となります。
お子様の遠視
お子様の場合、遠視であっても調節力が強く無意識に調節をかけて見ているため、見にくいなどの症状が表面的には出難い特徴があります。
高度な遠視になると次のような影響が出ます。
- 絶えず目の調節を必要とするので、目が疲れやすく、学習や仕事の能率が低下する
- 内斜視(調節性内斜視)や弱視になる。
内斜視 | 高度な遠視の場合、強い調節を必要とするため、調節と同時に輻輳(ふくそう)がかかり内斜視になってしまう。 |
弱視 | 高度な遠視の場合、強い調節をしてもそれ以上に遠視が強いとピントが合わなくなります。発達途中の小児ではピントが合わないと視力の発達が阻害され、弱視となります。 |
遠視の治療は早ければ早いほど良いと考えられています。
8歳を超えると視力の発達は見込めません。
遠視は早期発見が重要です。