豊明ぜんご眼科 TOYOAKE ZENGO EYE CLINIC
Vitreous
眼球をカメラにたとえると、網膜はフィルムにあたります。硝子体は、眼球の中にある透明でゼリー状の組織です。ここに出血などがあると濁りが生じ、網膜に光が届きにくくなります。そのため網膜硝子体疾患では、自覚症状が視力低下というケースが多くなります。
網膜や硝子体の状態を確認するため、目薬で瞳を開く散瞳検査を行います。検査後、数時間は光がとてもまぶしく感じられるため、ご自身での自動車の運転をお控えいただくこととなります。ご了承ください。
✅眼底検査(散瞳検査)
✅蛍光眼底造影検査(新生血管の状況を確認します)
当院では、新しい設備を完備して、網膜硝子体疾患の治療を進めています。硝子体手術の対象は、黄斑前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫、硝子体出血、硝子体混濁、糖尿病網膜症、網膜剥離などの疾患です。
無縫合の極小切開硝子体手術(MIVS)を行っています。白目に3~4カ所、0.5mm程度の創口をつくり、1カ所から専用の人工灌流液を流し、別の1カ所からは専用のライトで眼内を照らしながら、もう1カ所の創口を通して必要な処理を行います。必要な処理は疾患によって異なりますが、硝子体切除、膜処理、レーザー治療、ガス注入、シリコーンオイル注入などがあります。
ベッドに仰向けに寝ていただき、局所麻酔後に手術が始まります。手術時間は軽症例で30分、重症例で2時間程度です。処理のためにガスやシリコーンオイルが入ると、術後にうつ伏せ寝が必要です。また、注入したシリコーンオイルは、数カ月経過後に除去手術が必要になります。
【注】手術自体は当日で完了しますが、術前の検査、術後の経過観察のために通院していただきます(いただく場合があります)。
高齢化、食生活の欧米化にともなって増加している病気です。眼球壁のもっとも内側にある網膜の中心「黄斑」に、悪さをする「新生血管」ができて、黄斑を傷めることで発症します。新生血管の発生に、「VEGF」という因子が影響していることがわかってきました。失明することもある病気ですが、注射の治療である程度のコントロールが可能となってきています。
VEGFを抑える薬を眼球内に注射(硝子体注射)をします。専用のサプリメントも有効です。
長引く高血糖の影響で網膜の血管が詰まると、「新生血管」が発生します。新生血管は簡単に破裂し、網膜の中心部である黄斑部にむくみ(浮腫)を起こしたり、新生血管から出血して「硝子体出血」を起こしたりします。
自覚症状がなく進行し、症状が出たときには緊急手術が必要なことも多く、末期になってはじめて急激な視力低下を感じ、最悪の場合は失明することがあります。糖尿病黄斑症をともなう場合は、初期から中期に視力低下を自覚します。糖尿病の診断を受けられた方は、定期的に眼科を受診しましょう。
・初期から中期まで無症状で進行
「汎網膜光凝固」と呼ばれるレーザー治療を行います。治療には痛みがともないますが、失明のリスクを避けるために必要な治療なので、可能な限り受けていただくことをおすすめします。また、硝子体出血や牽引性網膜剥離が生じていると、硝子体手術が必要になります。
正常な網膜は、眼球内壁に張りついていますが、網膜が眼球内壁から剥がれてしまうと「網膜剥離」を発症します。網膜に破れや裂孔ができると網膜剥離の引き金になり、裂孔は、加齢や外傷によって引き起こされます。網膜剥離は、早期発見が重要です。見つけ次第、早急に手術を行います。
硝子体手術を行います。手術で眼内をガスに置き換えるため、術後はうつぶせ寝が必要になります。
硝子体は、眼球体積の8割を占める透明な組織で、卵の白身に似ています。加齢黄斑変性などの病気が原因で、透明な硝子体に出血が混じることを「硝子体出血」といいます。
原因となる病気には、以下のものが挙げられます
✔糖尿病網膜症
✔網膜静脈閉塞症
✔加齢黄斑変性
✔網膜細動脈瘤
✔網膜剥離
✔網膜裂孔
✔くも膜下出血
✔血小板減少 など
・視力低下
硝子体手術を行います。特に、網膜剥離や網膜裂孔が原因として疑われる場合は、早急な手術が必要となります。
網膜の血管(静脈)が詰まってしまう(閉塞する)病気で、いわゆる眼底出血です。詰まった静脈から出血するほか、黄斑部に浮腫を起こすことも多くあります。高血圧症と深く関連し、50代以上の高血圧症の患者様に起きやすく、病状が悪化すると、硝子体出血、網膜剥離、血管新生緑内障を起こします。
黄斑浮腫があり視力低下している場合は、浮腫(むくみ)を取るための注射を行います。手術が必要になることもあります。
黄斑部の網膜裂孔で、黄斑に穴(孔)があいてしまう状態のことをさします。黄斑は網膜のなかでも視力に直結する大事な場所で、網膜の中心部にあります。自然に治ることは滅多になく、放置すると網膜剥離へと進展することがあります。
著しい視力低下
加齢にともない、硝子体の一部が膜となって黄斑に残ることで発症するケースが多く、高齢女性に多い疾患です。症状がひどければ、硝子体手術で治療します。
硝子体手術を行います。